先日読んだ本は、とても興味深い本でした。
「脳の地図を書き換える 神経科学の冒険」
その本の最初に語られる事例は「脳が半分なくなった子供」の驚異の回復力の物語。
男の子のマシューは3歳の時にてんかんの発作のような症状が起こってしまう。
その後症状はどんどんひどくなり、頻繁かつ長期間の入院が余儀なくされてしまう。
3年後、マシューは大脳半球切除という大掛かりな手術で、大脳半球を半分切除する手術をうける。
普通、我々は左右に分かれた2つの脳で日常生活を送っている。それが半分になったらとてもじゃないがやっていけないように思える。
実際、片方の大脳半球切除後、マシューは排便や排尿を制御できず、歩くことも話すこともできなくなった。
だけど、その後理学療法と言語療法を続けた結果、少しずつ言葉を学び直し、
3ヶ月後には年齢相応の発展段階に達し、それから何年も経ち、マシューは右手を使うのに苦労し、やや足を引きずるものの、それ以外は普通の生活を送り、大学にも通えるレベルである。
何が起きたのかというと
残された脳が自らの配置を変え、失われた機能を別の領域が肩代わりしたから。
マシューの神経系の青写真が本来より狭い土地を占めることに適応し、半分の位置で生活のすべてをまかなえるように変わったため。
すごいなぁ~
可能性は無限大ていうけど、凄すぎるよ!!